社員紹介 02 技術職FEW’s People 02
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深海でも決してとまらないモータを
その水圧を見越した設計でつくる。
技術
機械の心臓部であるモータに
いのちを吹き込む「設計」を。
FEWといえば、創業から100年以上続く老舗のモータメーカ。2000年に入社した私は、「機械設計」部門でモータの構造設計を担当しています。当社の技術職は、モータの中身を設計する「電気設計」と、モータの構造を設計する「機械設計」の2つに分かれています。上流工程である「電気設計」の担当者と連携をはかりながら、ひとつのモータをつくりあげていきます。
当社で技術職として働く魅力は、段階的にものづくりのプロとして育ててもらえることです。もともとものづくりが好きで入社を決めた私ですが、当初、モータに関する知識はほぼゼロ。はじめはモータの試験工程を担当し、モータの仕組みや構造を学ぶところからスタートしました。そこから少しずつ図面の改訂やマイナーチェンジ、簡単な構造設計へとレベルアップ。今では特殊な構造のモータや、モータを組み込んだ最終製品の設計まで担当するように。ここには、誰もがものづくりのプロになれる道が用意されています。
実験を繰り返して、
過酷な環境で使われるモータ開発に挑む
そんな私がもっともやりがいを感じる瞬間。それは、自分の想定と実験の値がピッタリと合致したとき。例えば、深海で使われるモータを設計したときのこと。深海6000メートルでは高い水圧がかかるため、モータは大幅に縮んでしまいます。その圧縮幅を計算しながら設計しなければならいのですが、どれくらい縮むのかは実験してみないとわからない。しかも、この水圧条件は、専用施設でないと再現できません。そこで、お客さまの施設で実験を繰り返した後、ようやく自分の計算通りの実験結果が。この時は、「やった、狙い通りや!」と心の中でガッツポーズをしていました。
また、チェーンブロックのモータ設計を担当したときのこと。重さ300キロあるおもりを、0.5秒単位で上げ下げする「インチング試験」を実施するのですが、かなり厳しい条件のためモータが焼けてしまったり、目標規定回数に到達するまでに停止してしまうなど、何度も失敗を繰り返しました。2年かけてようやく量産に成功。お客さまにとても喜んでいただき、会社の前で記念撮影をしたほどでした。
「最後のとりで」として
お客さまの声に応え続ける。
生産中止となったモータの復活や過酷な環境で使われるモータの製造を依頼されることが多い当社。お客さまが持ち込んだ製品をもとに設計図を起こし、理想とするモータをゼロから設計することもよくあります。そこで大切にしているのはお客さまの声をしっかり受けとめること。お客さまの中には、他社で断られたモータのご相談に来られる方もいらっしゃいます。そうした方々にとって私たちは、「最後のとりで」のような存在。ですので、可能な限り、お客さまのご要望にお応えしています。
さらにモータ専門メーカーの立場から、図面の改善提案や、設備のライフサイクル改善につながるモータのご提案も差し上げるようにしています。例えば、ブラシ付きの直流モータの場合。ブラシは使い続けると摩耗するため、交換が必要になります。そこで、その手間を減らすため、メンテナンス不要の「ブラシレスモータ」を代替品としてご提案することも。結果、お客さまがお使いの製品や設備を長くお使いいただけるようになるのです。また、お客さまにとってはコストや納期も気になるところ。そこで、可能な限り部品を共通化することで、コストや手間を省く工夫もしています。モータに関して多岐におよぶ提案でできるのも当社ならではの強みだと思っています。
困ったときに声をかけやすい。
明るくて風通しの良い職場
お客さまとの打ち合わせにも同席し、比較的コミュニケーションが多い職種ですが、会社全体としても、部署の垣根を越えて声をかけあう闊達で明るい雰囲気があります。最近は若手も増えて、活気に満ちています。忘年会やボーリング大会など、社内イベントも多く、社員がフラットに話しやすい雰囲気が特徴なのかなと思います。